
今回ご紹介するのは、マクロ派ダイバーの間で「可愛すぎる!」と密かに熱い視線を集めているクサモチアメフラシです。
まるで草餅?それとも緑のムーミン?
アメフラシと聞くと、「春先に浅瀬にゴロゴロいる、ちょっと大きくて地味な生き物」を想像する方が多いかもしれません。
しかし、このクサモチアメフラシはまったくの別物。その名の通り、まるで和菓子の草餅(くさもち)のように綺麗な白褐色と緑色の網目模様をまとった、非常に美しいアメフラシなのです。
しかし、このクサモチアメフラシはまったくの別物。その名の通り、まるで和菓子の草餅(くさもち)のように綺麗な白褐色と緑色の網目模様をまとった、非常に美しいアメフラシなのです。
ダイバーたちの間では、その半透明でぽってりとしたフォルムから「緑のムーミンみたい」なんて呼ばれることもあります。
この生き物の最大の見どころは、なんといっても「つぶらな黒いお目目」。
じっくり顔のあたりを観察(またはマクロレンズで撮影)してみると、小さな黒点がポチッと2つ並んでいるのが分かります。ひとたびこの可愛い目を見つけてしまうと、誰もがそのゆるキャラのような愛らしさの虜になってしまいます。
じっくり顔のあたりを観察(またはマクロレンズで撮影)してみると、小さな黒点がポチッと2つ並んでいるのが分かります。ひとたびこの可愛い目を見つけてしまうと、誰もがそのゆるキャラのような愛らしさの虜になってしまいます。
今の時期しか会えない!ウミヒルモとの深い関係
実はこのクサモチアメフラシ、1年中いつでも見られるわけではありません。
伊豆の海に「ウミヒルモ」という緑色の美しい海草が繁茂する、限られた短いシーズンにだけ姿を現す特別な生き物なのです。
伊豆の海に「ウミヒルモ」という緑色の美しい海草が繁茂する、限られた短いシーズンにだけ姿を現す特別な生き物なのです。
- 大好物は海草: 彼らはこのウミヒルモなどの海草を主食として生活しています。
- 完璧なカモフラージュ: 緑の海草の上にちょこんと乗っていると、体色の網目模様が背景に溶け込んで見事な保護色(擬態)になります。
- 夏の訪れとともに: 水温が高くなる夏本番を迎えると、餌となるウミヒルモが枯れてしまうため、彼らも同時に姿を消してしまいます。まさに今の季節限定の、とても儚く貴重な出会いなのです。
大物との出会いも大興奮で最高ですが、こうして季節限定の小さな生き物の生態や知恵に触れ、じっくりとカメラを向ける時間もまた、大人のダイビングの贅沢な楽しみ方ですね。
みなさんも海へ潜る際は、足元の緑の絨毯(ウミヒルモ)をそっと覗いて、可愛いムーミンを探してみてください。
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